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ケン・ロクスン – アナハイム 2で去年と同じイエローの「SHIFT」ウェア着用の真相


1月20日(土)にカリフォルニア州アナハイムのエンゼル・スタジアムで開催された、今季2度目のアナハイム大会となった2018 AMAスーパークロス 第3戦 アナハイム 2。

今大会ではスーパークロス史上初の試みとなる決勝3レース制「トリプルクラウン」が導入され、注目を集めました。

ところで昨年の同大会、2017 AMAスーパークロス 第3戦 アナハイム 2で注目を集めたことと言えば、なんといってもホンダに移籍したばかりの#94 Ken Roczen(ケン・ロクスン)の大クラッシュが挙げられるでしょう。

このクラッシュにより、ロクスンは左前腕の複雑骨折及び肘と手首を脱臼。

選手生命をも脅かすほどの大ケガとなり、2017シーズンは第4戦以降、ロクスンのレースを見ることはできませんでした。

そして2018年の開幕戦でようやく復帰を果たし、因縁の第3戦とも言える今大会、アナハイム 2に臨んだわけですが、実はこの日、メインイベント 1のときだけ去年クラッシュしたときと同じイエローのSHIFTのウェアを着用していたことに気付いたでしょうか?

ロクスンは復帰した2018年の開幕戦からFOXのウェアを着用しており、今大会でもメインイベント 2と3はFOXのウェアを着用。

メインイベント 1のみ、去年のあの出来事を思い出すかのごとく、黄色のSHIFTのウェアを着用していました。

この出来事の真相について、Hondaのレーシングレポートにロクスン本人のコメントがありました。


ケン・ロクスン(11位/12位/4位 総合9位)

「去年と同じイエローのSHIFTを着たのは(オープニングセレモニーとレース1のみ)、僕のアイデアでした。ちょうど1年前、ここでクラッシュしたときのウエアを着ることで、僕からのメッセージとしたかったのです。万人受けはしなかったみたいですが、僕自身もそれほどジンクスなどをかついでいるわけじゃありません。ただそうすることで、あのクラッシュからいろいろあったこの1年に区切りをつけ、前に進めるだろうと思いました。今夜はとてもおもしろいというか、奇妙なアナハイム2でした。因縁の場所だということを考えないようにしていたのに、なぜか心の奥の方に引っ掛かっていたようです。レース中は自分自身を見失っていたし、全然乗れていなく、なにもできない感じでした。レース1ではスタートに失敗した上に、恐怖を感じたこともあってどんどん後ろに下がってしまいました。完全に想定外でしたが、さらに悪いことには今夜は決勝があと2レースあるということでした。そんなわけで気分的にも成績的にもよくはないのですが、課題の一つだったアナハイム2を過去のものにして、心の縛りが解けたことは素晴らしい。去年のようにもっと悪い結果だってあり得たわけですから……。何事もなくこの場所から去り、来週のレースに臨めます。今大会をまとめると、ライダーとして受け入れがたいリザルトでした。やっぱり優勝を目指しているし、悪くても優勝争いはしたいものですから。今回は遠くて届かなかったけれど、今夜のことは忘れて次のレースを楽しみたいと思います」

引用元:http://www.honda.co.jp/AMA/race2018/sx-rd03/


 

去年のケガから復帰までの1年間を考えると、このコメントには感慨深いものがありました。

結果はロクスン本来の走りと言えるものではありませんでしたが、まだ3戦が終わったところです。

完全復活したロクスンのレースに、次戦以降も注目したいと思います。

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Photo:hondaracingcorporation.com

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